資金繰り改善5ケ条!パート2

(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。


利益があっても現金がない

前回「利益は出ているのにお金が無いのはなぜ?パート1」でみたように、利益と現金はその認識時点などで相違があるため、企業経営上、「利益≠現金」とは通常なりません。

つまり、「利益」が増えたからといって必ずしもその分だけ会社のお金が増えるわけではないということです。

要は、収益≠収入、費用≠支出だからです。

特に創業期

特に創業期というのは、なかなかこちらに都合のよい取引条件は望めません。
また、在庫や保証金などお金が眠る投資というのが必要な時期でもあります。

従って、会社の資金繰りは火の車になりがちです。
そしてそれは、例え利益が計上されていて税金を払うような状態であっても、なんです!

ぜひ経営者の皆様には、こういった利益と現金の違いを理解していただいて、以下に掲げる「資金繰り改善5ケ条」を実行して下さい。

資金繰り改善5ケ条

まずは「売上サイトをできるだけ短くして、逆に仕入サイトはできるだけ長く」してください。
これはもちろん相手あってのことですから、話し合いのうえ他の要素も勘案して実行することになるでしょう。

そして、出来れば「前受けでお金をもらえる商売」を考えてみてください。

また、「在庫をなるべく少なく」することは会社の資金繰りにダイレクトに影響します。

在庫というのは、何もしないと自然増殖するものですから、「販売品目を減らす(見直す)」、「販売計画の精度を上げる」、「物流拠点を見直す」、「倉庫の整理整頓を行う」、「在庫を抱えないビジネスモデルを考える」など定期的な見直しを行ってください。

また、在庫同様、固定資産や保証金の支出というのは、基本的にお金が寝てしまう状況になりますので、なるべく抑えるようにしましょう。

そして、出来るだけ利益と現金を一致させて、利益も計上されているしそれに見合う現金もちゃんとあるよ、という理想の会社に近づけてくださいね。

☆資金繰り改善5ケ条
1条 売上サイトは出来るだけ短く!
2条 仕入サイトは出来るだけ長く!
3条 前受けでもらえる商売を考える!
4条 在庫はなるべく少なく!
5条 固定資産は必要最低分のみ!


今日の話が少しでも経営者の皆様のお役に立つことができれば幸いです。

メール通信№94


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