人材で悩んだときに見てください
(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。
もくじ
ICTベンチャー人材確保ガイドライン
経営者の皆さん、ICTベンチャーってご存知ですか?
これは、情報通信技術(Information and Communication Technology)を主体としたベンチャー企業のことを指します。
例えば、インターネットを使ったサービス事業や広告事業、又はコンテンツ事業等が該当します。
「ICTベンチャー人材確保ガイドライン」とは、総務省の音頭のもとに、実際のベンチャー経営者等がICTベンチャー企業を育成することを目的に、「人材」に関してまとめたレポートのことです。
実際経営をしているベンチャー経営者がレポートの中身に関与しているところが、このレポートを有意義なものにしてくれています。
このレポートは、中小企業でも使える!
このレポート(76P)を私も読んだのですが、これはICTという業種に関わらず「中小企業の人材の問題」で活用できると思います。
このレポートの素晴らしいのは、大変実践的なところです。
一例を挙げますね。
<典型的な症状>
他の人に任せたいが、どのような業務をどのように任せればいいのか悩む
-社長がやるべき業務とやるべきではない業務をどのように決めればいいのか悩む<解決のヒント>
社長が何をやるべきか/何をやってはいけないかを吟味するために、現状の把握・自己分析を試みる。
-現状の把握については、自分がどんな業務にどれくらい時間を使っているのか記録に取ってみると、自分が忙しい理由が明確に分かる。例えば、特定の1週間のうち10分-15分刻みで自分が何をしているのか記録・集計して振り返るとよい。
-自己分析のために書く文章は、人に見せることを一切考慮しなくてよい。人には見せないと決めて、そのときに考えていること、感じることを包み隠さず書いてみることから始めるとやりやすい(このような方法を「プライベートライティング」という)。
「ICTベンチャー人材確保ガイドライン」P4参照
他にも女性の活用なども
もう1つ、レポートよりの抜粋です。
<典型的な症状>
その候補者を採用したいが、評価に悩む
<解決のヒント>
日本の企業は有能な女性の活用が下手。ベンチャー企業にとっては、実は女性は狙い目である。
-日本の企業では、有能な女性であっても十分な裁量を与えられず、成長の機会を逃していることが多い。このような女性はベンチャー企業に入社して、潜在力を十二分に発揮することが多いため、積極的に採用したほうがよい。
-中でも、柔軟性が高く、自分の感情の浮き沈みをコントロールできる、成果志向のプロフェッショナルな人材を採用する。
「ICTベンチャー人材確保ガイドライン」P45参照
(このレポートでは、「ベンチャー企業」を「中小企業」と読み替えて頂ければと思います。)
結構、実践的な内容となっていますよね。
無から有を産み出すことを喜びとする方
以上のような内容が、「典型的な症状」と「解決のヒント」という切り口で、盛りだくさん書かれています。
さらには、「営業を任せる人材について」という項目では、「大企業で豊富なリソースや顧客基盤を活用して実績を挙げた人材には慎重を期す」とあります。
経営者の皆さん、ドキッとしませんか?
さらにレポートでは、「ベンチャー企業では、10億円(の売上)を20億円に増やした経験よりも、ゼロから5億円を創り上げた経験を重視する」と書かれています。
まさにそのとおりですよね。
中小企業では、組織体制やリソースが不十分な中で、いかに成果を出すか。
まさに、無から有を産み出すことにやりがいを感じる方がいいですよね。
今日の話が少しでも経営者の皆様のお役に立てれば幸いです。
メール通信№23
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