経営者受難の時代
(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。
もくじ
不適切にもほどがある!
テレビ、見られましたか?
2024年1月からTBS系金曜夜10時に放送されたテレビドラマで、主演は阿部サダヲさん、脚本は宮藤官九郎さん。
コンプライアンスが厳しい令和時代(2024年低成長期)と、そうではなかった昭和時代(1986年安定成長期)を舞台とするタイムスリップものです。
現在の行き過ぎた「コンプライアンス」信奉に、警笛を鳴らす描写が多数あり、同感しました。
一方で、昭和的な言動を久々に目の当たりにすると、これはひどいなと、現代人の1人として大いに違和感を覚えました。
昔は猫も杓子も経営者を目指す時代
ほんの数年前までは、「猫も杓子も経営者を目指す時代でした」とは、言い過ぎでしょうか。
※ここでいう経営者には金儲けオンリーの1人会社は含みません。
公務員で成功した親の元に産まれた子供は、公務員の山の頂きから、自営業者やサラリーマンなど他の山を見ますので、自ずと自分の山が高く感じられます。
実際、公務員も自営業者もサラリーマンも、どの山も同じくらいの高さなのに、頂上近くにいる成功した親の視点からみるので、「私も親のように立派で幸せそうな公務員になりたい」となることが多いです。
しかし、公務員やサラリーマンで成功した方も、それが副業なのか本業なのかは別として、最終的には経営者を目指されるケースがよくあります。
経営者を目指すケースは他にも、芸能人やお坊さん、お医者さん、政治家などで、会社を作って飲食店や物販などを始められます。
色々やっても最後は、経営者が一番儲かり一番やりがいを感じるのかもしれません。
会社を売りたい経営者続出
しかし、アフターコロナでこの状況が一変しました。
つまり、経営者を辞めたい方が急増しているということです。
端的に言えば、会社を売却しようとする経営者が、業種やエリア、規模感に関係なく増えています。
背景にあるのは、「コンプラ順守への対応疲れ」「生産性向上疲れ」「賃上げ疲れ」などで、「もーええわ」「昭和に戻りたい」という感じです。
現在の経営環境を未来から見ると、「経営者受難の時代」と言われるのかもしれません。
「受難」とは神学用語でもあり「キリストの処刑」を意味しますが、十字架にハリツケにされるぐらいなら、自ら在野に降りて自由気ままに昭和的に生きて行こうということなのでしょうか。
これには、賛成も反対もあるでしょうが、これからも経営者を続けていこうと考える方にとって大事なことは、経営者受難の時代で経営者を降りたい人が今増えていることを何某かチャンスに変えられないかという視点だと思います。
御自身がいつまで続けていくのかは別として。
この話が経営者・資産家の皆様のお役に立つことができれば幸いです。
メール通信№895
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