イラチを直す

(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。


イラチとは

「イラチ」とは、多分大阪弁で、「せっかち、すぐにイライラする人、気の短い人」の意味です。

特に関西人は、歩くスピードが早かったり、並ぶのに耐えられなかったりと、イラチな兆候があります。

しかし、関西人というより、イラチな傾向は「中小企業経営者」に多いように思います。
中小企業経営者=イラチとすると、多くの人が当てはまります。。。

イラチの弊害

イラチな社長(失礼な言い方かもしれませんが)は、すぐに結論を求めようとします。

もちろん、そのこと自体は良い事でもあるのですが、すぐに結論を要求したときの中小企業経営における弊害は、悪い情報が、社長に報告されない (良い情報しか報告されない)
最終的に社長に報告された時点では、問題が大きくなって対処するのに時間やお金が多大にかかるケースが多いです。

また、社長がイラチであると、他の役員や従業員とのコミュニケーションにおいて、「会話に本来必要な無駄が無くなる」ので、重大なミスが頻繁に起こることがあります

イラチな社長のもとでは、「え?なんでこんなトラブルになってるの?」と首をかしげたくなるケースがあります。
もちろんすべてではありませんが。

論理的思考もやり過ぎると・・・

また、なかなか要領を得ない報告が続くと、その従業員に対して、「論理的思考」を身に付けるように指導されることがあります。

例えば、まず「結論から話す」ようにとか。
これは、特に中小企業において大事なことで、大企業と比べた場合の欠点でもありますので、大賛成です。

しかし、その論理的思考も従業員に追及しすぎると、上記と同様の問題が起こってくることがあります。
つまり、悪い報告が上がってこないや、重大な問題が頻繁に起こることがあるということです。

イラチを直す

私も比較的イラチな方なので、あまり人のことは言えませんが、自分がイラチであるとはっきりと自覚して、「あえてゆっくり話をきく」ようにしたり、「自分から結論めいたことを言わないように」したりしています。

しかし、一方イラチな部分が無かったら、今の自分は無かったとも思います。早急に結論にたどりつくことや、結果から考えていく論理的思考法などは、中小企業経営においてとても大切なことです。

まさに、イラチな部分というのは野獣のような鋭さではないかとも思います。

しかし、その弊害というのも全く馬鹿にできないと思い、このコラムに書くこととしました。

自分はイラチと素直に認め、そのイラチにはとても重大な悪影響を及ぼす側面があることをきちんと認識してください。
イラチの弊害を知って大問題になる前にそれらを食い止め、かといってその牙は無くさないようにしてください。

この話が経営者の皆様のお役に立つことができれば幸いです。

メール通信№189


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