40歳で自分の顔、50歳で自分の身体、60歳以後は?

(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。


40歳で、自分の顔に責任を持つ

日本のジャーナリスト兼ノンフィクション作家であった大宅壮一氏は、「男の顔はその人の人生の履歴書である」といっています。

また、奴隷解放の父と呼ばれる第16代アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーンは、「40歳を過ぎた人間は、自分の顔に責任を持たなくてはならない」と言って、実際、閣僚の人選を「顔」で行ったという有名な話があります。

40歳で、自分の顔に責任を持つ。
それまでの育てられ方、生き方がそのまま顔に出ます。

怪しい人は、やっぱりどことなく怪しい顔をしています。
頼りなさそうな人は、やはり頼りないことが多いです。
逆に、左右のバランスがとれていて目や口元のキリリとしまった方は、きっちりとした誠実な方が多いように思います。

また、目標を持って生きている方というのは、いわゆる目力(めぢから)が確かにあります。

更には、子どもと接しているところをみるとよくわかるのですが、本当に優しい人というのは、子どももよくなつきます。
怖い顔をして叱ることがあっても、相手のためを思って言っているのかどうかを、感受性豊かな子どもは敏感に感じ取っているのだと思います。

人生80年時代の折り返し地点である40歳のときの顔というのは、それまでのその人の生き方や感じ方、考え方が集大成となって表れているのだと思います。

遺伝子を通じたネイチャーな個性から、その後自分で選択してきた個性へと変貌を遂げてきた結果といえるのではないでしょうか。

ビジネスにおいても、40歳以後で大きく差が出てきます。

50歳で、自分の身体に責任を持つ

上記のことは、よくいわれることですが、私はあえてこれに2つ付け加えたいと思います。

1つは、「50歳で、自分の身体に責任を持つ」です。

中小企業においては10年以上の不況が続いています。
この不況で仕事が少ないのを口実に、夜遊びが過ぎて不規則な生活を送っている経営者の方もおられます。

結果、風邪を引く、怪我をする、病気になるといったことになったら、それこそ泣きっ面に蜂です。
健康でフットワーク軽く動けるような身体に常にしておくことは、経営者の大事な仕事の1つです。

50歳で、自分の身体に責任を持つ。
私の知り合いで、50歳以上の男性ですが、ほぼ毎日、裸で鏡の前に立って、身体が衰えていないかチェックされているという方がいます。

また、皆さんご存知の歌手の郷ひろみさんは、55歳です。
男性も女性も、あのしなやかな身体、動き、見習いましょう。

太ってきたおなかを引っ込めるために運動をすることも重要ですが、何よりきちんと1年に1回、健康診断を受けて、自分の身体をよく知ったうえで自己管理に努めて下さい。

60歳以後は、自分の周囲に責任を持つ

もう1つ付け加えたいのは、「60歳以後は、自分の周囲に責任を持つ」です。

中小企業経営者という立場は、非常に影響力が強いです。
社長が発する言葉や考え方は、社長の家族や社員はもちろんのこと、社員の家族や取引先にまで及ぶことがあります。

人は互いに影響しあって生きていますから、もし自分の周囲に良くない人物がいるとしたら、極端な言い方をすれば、それには半分は自分にも責任があるといえるのではないでしょうか。

60歳以後は、自分の周囲に責任を持つ。(周囲の面倒を見るということではありません。)

家族や社員に感謝しているような状況で60歳以後の人生を送ることができれば、それは大変幸せなことです。
しかし、よくあるのは、60歳以後になって周囲への不満を漏らすパターンです。

うちの部長クラスは決断力がないんだよな → それはあなたのせいです
ダメ社員がいる → それはあなたのせいです
幼なじみの専務がどうやら横領しているようだ → それはあなたのせいです
子どもが優柔不断で事業承継が不安だ → それはあなたのせいです
妻から愛情を感じない → それはあなたのせいです

すべてあなたのせいです、というのは言い過ぎかもしれません。
しかし、お互い影響しあって生きているのが人間ですから、
その半分には責任があるといえるのではないでしょうか。

自分の周囲に感謝できるような状況になれるよう、「自分が努力」しましょう。

この話が経営者の皆様のお役に立つことができれば幸いです。

メール通信№193


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