マムプレナー増加の兆し

(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。


オリンピック女性選手の活躍目立つ

若干寝不足気味になりましたが、存分に楽しませてくれた今回の「ロンドンオリンピック」が、無事に終幕しました。

日本のメダル数は過去最多の38個となっていますが、その中で女性は17個、男性は21個、金メダルでは女性が4個に対して男性3個となっています。
また、日本における参加選手の女性比率は53.2%と高いです。

近年は特に日本女性のオリンピックでの活躍が目立ちますし、印象にも強く残っていますね。

日本での女性経営者層(マムプレナー)は未成熟

では一方、女性の経営における活躍はどうでしょうか。

平成23年版の男女共同参画白書によると、「役職管理職に占める女性の割合」は以下のようになっていて、低空飛行が続いています。

1990年 係長相当5.0% 課長相当2.0% 部長相当1.1%
2000年 係長相当8.1% 課長相当4.0% 部長相当2.2%
2010年 係長相当13.7% 課長相当7.0% 部長相当4.2%

また、帝国データバンクによる「全国社長分析」によると、女性社長の割合は全体の5.8%で約7.1万人となっていて、こちらも低い数値となっています。

日本の女性経営者層の活躍はまだまだですが、諸外国の一部では、女性が起業する動きや更には子育て女性が起業するいわゆるママ・アントレプレナー(マムプレナー)の動きが活発になりつつあるようです。

医療や介護など今後の成長産業は女性有利!

一方、日本のこれからの成長産業を挙げると、「医療、介護、美容、育児、教育」など、男性より女性の方が能力を発揮できる分野が多数あります。
日本社会のトレンドである長寿化や高齢化、少子化に対して、国も積極的に応援する姿勢を示していますので、このことも追い風です。

女性企業家の中でも特にマムプレナーにとっては、実体験があるということで、これらの分野でチャンスに気付いたり、現状の不満解消策を見つけ出したり等、能力を発揮しやすいのではないかと思います。

家庭と仕事の両立にも起業は有利!

起業というと大ごとというイメージがありますが、実際にはインターネットなどを使うと、かなりローリスクで実行することが可能です。
マムプレナーのイメージは、どちらかというと、借入をして人も多く雇ってという大規模な起業ではなくて、ローリスクで行うスモールビジネスという感じです。

子育てママの場合、働きたくても自由時間がまちまちや、頻繁な外出が困難などがありますが、勤めるのではなく起業するという選択肢が選べれば、このあたりの家庭と仕事の両立は、かなりしやすくなるのではないかと思います。

外注先やFC先としての活用

ということで、男性であれ女性であれ現経営者としては、今後日本でも女性起業家、特にマムプレナーが増えてくるということは頭に入れておいていいのではないかと思います。

先述したようにここでいうマムプレナーは、比較的小規模な起業というのが実際は大半でしょうから、外注先やフランチャイズ先としての活用などが具体的今後の施策になるのではないかと思います。

この話が経営者の皆様のお役に立つことができれば幸いです。

メール通信№298


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