中小M&Aが「より分かりやすい」ものに ~中小M&Aガイドラインの改訂~
(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。
M&A(第三者承継)は、専門性が高いことから専門家(アドバイザー)と契約し、マッチング~譲渡契約の成約までの伴走を依頼することがあります。しかし、専門家との契約自体、【手数料や契約内容がわかりにくい】等で課題視されていました。
今回、中小企業庁が発行している「中小M&Aガイドライン」が上記課題への対応を目的として改訂されました。それにより今後は下記の実施が期待でき、M&Aがより分かりやすいものになることが期待できます。
■仲介契約・FA契約締結前の書面による重要事項の説明
◇ 従来 (一例)
ご面談時、専門家との契約内容についてアドバイザリー契約書を用いてご説明
↓
契約書にご捺印
↓
お相手探しスタート
【契約の内容が複雑で、難しい言い回しもあり、全てを理解するのは大変…】
◇ 今後 (一例)
ご面談時、契約に係る重要な事項を書き出した書面及びアドバイザリー契約書を用いてご説明(☆)
↓
検討時間(☆)
↓
契約したい
↓
契約書にご捺印
↓
お相手探しスタート
☆依頼者が契約内容を理解し、契約締結について、適切に判断するために設けられました。
【書面に専門用語の説明や注意点の記載まであり、把握しやすい】
● 「重要な事項」とは…??
・仲介者・FAの違いとそれぞれの特徴 (仲介者として両当事者から手数料を受領する場合には、その旨も含む。)
・(仲介者の場合)依頼者との利益相反のおそれがあると想定される事項
・提供する業務の範囲・内容 (マッチングまで行う、バリュエーション、交渉、スキーム立案等)
・手数料に関する事項 (算定基準、金額、最低手数料、既に支払を受けた手数料の控除、支払時期等)
・手数料以外に依頼者が支払うべき費用 (費用の種類、支払時期等)
・専任条項 (セカンド・オピニオンの可否等)
・テール条項 (テール期間、対象となるM&A等)
・契約終了後も効力を有する条項 (該当する条項、その有効期間等) など
●適用時期:2024年4月~ M&A支援機関登録制度に登録している専門家は強制適用<早期適用している専門家もあります(2023年11月~)>。
【Point!:専門家選びの判断基準に!!】
HPに『中小M&Aガイドライン(第2版)遵守の宣言』などと記載がありますので要Check!!
ビジサク(グループ会社)では既に対応済み!!
▼詳しくはこちら↓下記画像をクリック頂きますと、画像が大きくなります▼

FAX通信№207
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