9月の給料計算時における注意点

(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。


さて今回は、平成19年9月分から厚生年金保険料の保険料率がアップしますので、その詳細についてお届けします。

最近マスコミで…

最近マスコミで何かと話題の年金問題ですが、先日の報道では、年金の横領(3億4,000万円)もあったようですね。

3億円以上というと多額のようにも思いますが、色々と報道を見ていると、これはまだ氷山の一角ではないかと思います。
裏にはもっと巨額の不正があったのではないかと。

このことについては色々と言いたいこともありますが、とりあえずそのあたりは舛添さんにお願いするとして、今回は、皆さんの給料手取りなどに影響する払う側の厚生年金保険料の改正についてお知らせします。

平成19年9月分給料から

改正の内容としては、平成19年9月分(同年10月納付分)から、厚生年金保険の保険料率が0.354%引き上げられます。

現行の厚生年金保険料率 14.642%

新しい厚生年金保険料率 14.996%

具体的には、今度もらう給料(平成19年9月分)明細において、厚生年金保険料の金額が、0.354%×1/2(会社と個人で折半負担のため)相当、上昇するということです。
結果、もちろん皆さんの給料手取りが減ることになります。

また、会社負担分の厚生年金保険料も同様に上がります(0.354%×1/2)ので、10月以後に会社が社会保険庁に支払う社会保険料の金額が上昇することになります。

さらにいうと、実はこの保険料率の上昇、今年だけのことではありません。

平成16年の法律改正によって、厚生年金保険料率は、平成29年まで毎年改定されることになっています。
やれ、年金記録漏れだ、横領だ、といったことが報道されているのに、何ともやるせないのですが。。。

シミュレーション

どれくらい年金保険料が上昇するのかを、以下にシミュレーションしてみました(概算ですが)。

給料30万円の方 ⇒ 531円
給料50万円の方 ⇒ 885円
給料100万円の方 ⇒ 1,097円

以上は毎月の上昇額ですから、年間では12ケ月掛けたものとなります。
また、先ほども書きましたが、この厚生年金保険料率のアップは今年だけではなく来年も再来年も続きます。

そう考えると今は多少の負担増と感じる方もおられるかもしれませんが、年々その重みが増してくることになります。。。
(経営者にとっては会社負担分も同額増加することをお忘れなく!)

Ps1.毎年のことですが9月分の給料というのは、社会保険の算定基礎届により決定された標準報酬月額の適用月でもありますので、合わせて給料計算時にはご留意下さい。

Ps2.顧問先様については新しい厚生年金保険料率表を訪問時などに担当者からお渡しする予定です。

この話が少しでも経営者の皆様のお役に立てれば幸いです。

メール通信№46


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