11月スタート、電子手形とは?

(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。


電子手形とは?

電子手形とは、昨年12月施行の「電子記録債権法」に基づき導入される予定の新しい決済サービスのことです。

今まで手形取引というと紙ベースでしたが、電子手形では、パソコンやFAXを使って取引を行うことになり、「手形という紙」は無くなります。(電子手形が導入されても、従来の紙ベースでの手形取引は残ります。)

11月にも、ホンダやJFE商事、パナソニックなど主要企業10社及びその下請け企業など約7,000社が参加して、スタートする模様です。

≪主要企業10社≫
ホンダ、新日本製鉄グループ、JFE商事、メタルワン、パナソニック、大和ハウス工業、積水ハウス、帝人、カゴメ、電通

ちなみに、電子手形は、通称「デンテ」というそうです。

電子手形のメリット

・ペーパーレスですので、手形の保管・紛失・偽造リスクの軽減
・割引や裏書が、パソコンやFAX送信で簡単に行える
・パソコン操作が苦手な方でもFAXがあればOK
・電子手形の受取側にとっては、早期の資金回収が可能
・受取電子手形を小口分割が可能(1,000円以上、1円単位で)
・印紙不要

電子手形、詳しくはこちら ↓
【電子情報ポータルサイト】 http://www.den-te.com/

しかし、そもそも「手形取引は、しない!」

以前にもこちらのコラムでお伝えしましたが、そもそも手形取引は無くす方向に経営の舵取りを向けることが大切です。

資金回収に時間がかかる「建設業」や「印刷業」などでは、商慣行上どうしようもないよといわれるかもしれませんが、倒産の最大の原因は手形不渡りです。
また、手形を発行すると、手元にお金がなくても代金の支払いができてしまい、経営者の数字感覚がおかしくなることがあります。

手形取引を無くしていく努力は、経営上、重要です。

実際、手形交換高は1990年に約4,800兆円だったのが、2008年には約430兆円と1/10以下になっています。

手形については、発行する手形だけではなく、受け取る手形についても極力減らしていくことが重要です。

このお話が少しでも経営者の皆様のお役に立つことができれば幸いです。

メール通信№152


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