ポイント利用時の注意点

(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。


ポイントと一言で言ってもいろんなポイントがあります。

家電量販店のような店舗で商品を購入すると貯まるポイントや、クレジットカードを利用することにより貯まるポイント、指定された場所へ行くだけで(GPS連動型)貯まるポイントと、多種様々なポイントがあります。

もちろん法人、個人ともにもらえるものです。(一部例外あり)

☆ここではクレジットカード利用により得たポイントを利用した場合について書いていきます。

例えば、法人が経費や備品購入にクレジットカードを利用し、得たポイントを利用して、経費の支払いに充てたり、ギフトカードに交換したり、景品に交換したりと、いろいろなポイントの使い道があります。

ここで、ポイント利用をし、購入した場合の経理処理を紹介します。

・1,000円の消耗品を全額ポイントを利用して購入した場合
 消耗品費 1,000 / 雑収入 1,000

・1,000円の消耗品を半額分ポイントを利用し、残りの半額分を現金支払した場合
 消耗品費 1,000 / 現金  500 
           雑収入 500

ポイント支払いではなく、商品券等金券に交換した場合

・1,000円の商品券に交換した場合
 貯蔵品 1,000 / 雑収入 1,000

・交換した金券を用いて1,000円の消耗品を購入した場合
 消耗品費 1,000 / 貯蔵品 1,000

ここまでは、法人のクレジットカードで得たポイントを利用したときのものです。

個人のクレジットカードのポイントを利用した場合

従業員が自身のクレジットカードで経費を立替払いすることもあると思います。
もちろん自身のポイントを使って経費を立て替え、経費精算することも可能です。

個人で貯めたポイントを会社経費の支払い手段のひとつとしてポイント利用することは、ポイントも個人の財産であり、ポイントによる経費立替となります。

ただし、会社の経費を立て替えるために個人のクレジットカードを利用し、得たポイントは、現時点ではあくまでも個人が得た経済的利益として給与扱いにせず、不問とされていますが、獲得したポイントが高額の場合や、少額であっても今後の時勢により給与扱いとなる可能性もあります。

法人カードの支払いで得たポイントを個人が利用する場合

こちらは、会社の財産を個人が利用するということになり、業務上横領罪に問われる可能性があります。
法人のものは法人で利用しないといけないということです。

キャッシュレス化が進み、クレジットカード利用も少額なものから、高額なものまで様々な支払いに利用されていると思います。

今まで特にポイントを気にされていない方もいらっしゃると思います。
ポイントをうまく利用して出張旅費に充てたり、福利厚生を充実してみてはいかがでしょうか。

この話が経営者・資産家の皆様のお役に立つことができれば幸いです。

メール通信№871


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