中小企業経営者が知るべきMENA(ミーナ)の可能性

(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。


MENA(ミーナ)とは?

MENA(ミーナ)とは、ポストBRICsとして注目が集まっている中東と北アフリカを合わせた市場のことです。

「Middle East(中東)」と「North Africa(北アフリカ)」の頭文字から「MENA(ミーナ)」と呼ばれています。

おおまかには、下記の国が該当します。

アラブ首長国連邦(UAE)
オマーン
カタール
クウェート
サウジアラビア
バーレーン
(以上、6ケ国が湾岸協力会議(GCC)の加盟国でありMENAの中心)

アルジェリア
イエメン
イスラエル
イラク
イラン
エジプト
シリア
チュニジア
モロッコ
ヨルダン
リビア
レバノン

MENA(ミーナ)の特徴

1.世界トップクラスの人口増加率と若年層比率
・2000年から2020年で53.5%増(EU6% ASEAN30%増)
・2020年時点で4.7億人超の予想
・平均年齢27.94歳(東南アジア31.02歳 日本46.18歳)

このメール通信では、10年以上前から、人口減少及び高齢化の解決策の一つとして、若く人口が増加傾向の東南アジアを、どの業種のどの中小企業も、ウォッチしておくべきと発信してきました。

今や、どの中小企業でもというより、プライベートでも例えば自身の老後を考えても、東南アジアの方々はマストで当たり前の存在になりつつあります。

その東南アジアを上回る人口増加率と若年層比率なのが、「MENA」です。

2.市場規模も拡大傾向
・ASEAN10、インドと同様の経済規模です
・2000年から2020年で約4倍に拡大

3.主にアラビア語、主にイスラム教
・共通語がアラビア語ですので、企業が販売網を拡大しやすい
・酒や豚肉禁止などのイスラム教固有の行動様式や伝統文化の理解が必要

中小企業とMENA(ミーナ)

中東と聞いて、「単に油売って儲けているだけだろう」と思うと大間違いで、製造業の誘致やIT系新興企業の誘致に積極的です。

例えば、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイでは、3Dプリンタでつくった町があったり、宇宙産業に巨額の投資を行ったり、ドイツのスタートアップ企業と連携してドローンタクシーを始めたりしていたりします。

また、フリーゾーンという経済特区が多数あります。(ちなみに、UAEはフリーゾーンに関わらず法人税等の直接税は免税です。消費税5%が今年の1月からスタートしました。)

MENA地域は地政学リスクは高めですが、中国はこの地域に超積極的に投資を行っていて、日本はかなりの出遅れ感があります。

東南アジアに比べると、例えばUAEまではフライト11時間、時差5時間と少しかかりますが、単に距離の問題であれば、5年後にはもしかしたらこの半分ぐらいになっているかもしれませんから、真面目な民族性や若者多数等の、日本からみると魅力的な部分が多々ありますので、中小企業経営者は今の内からMENA(ミーナ)をウォッチしておいて下さい。

ちなみに、2020年はドバイ万博、2022年はカタールでFIFAワールドカップの予定です。

MENA(ミーナ)が熱い!となるかも?!

この話が経営者・資産家の皆様のお役に立つことができれば幸いです。

メール通信№583


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