節税 良い子・悪い子・普通の子!

(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。

相続・贈与

2006.10.23


節税についてはよく誤解を生んでいると思いますので、今回は、「良い節税・悪い節税・普通の節税」についてお伝えします。

節税 良い子・悪い子・普通の子!

♪き~んドン シャラ・ラ・ラ・ラ・ラ・ラ・ラ~ラ~…で始まるお笑い番組、覚えてます?

一般の方からハガキでお題目を募集して、それをもとにお父さん役である萩本欽一さんが、3人の息子にネタをふっていくといった感じです。
ヨシオは良い子なりの、ワルオは悪い子なりの、フツオは普通の子なりの受け応えをして、結構面白かったです。

実は節税にもこのように、「良い節税・悪い節税・普通の節税」というのがあります。

良い節税とは?

まず、「良い節税」とは以下の3つのような場合です。

・資金不要
・永久的に節税となるもの
・節税効果の高いもの

「資金不要」で「永久的に節税となるもの」の例としては、不良資産や不良債権の処理を税法の基準に従って、それぞれ「貸倒損失」や「固定資産除却損」に計上するような節税対策のことです。

これは資金が要らず、さらに「永久的に」税金が減るので効果的です。
100万円の不良債権があり、税法基準に従って「貸倒損失」を全額計上できれば、100万円×40%(実効税率)=40万円の節税となります。

よくちまたに出回っている節税ネタは、大概が「永久的に」税金が減るのではなくて、利益を来年以後にずらす「利益の繰り延べ」でしかありません。

つまり、今年は利益を圧縮して税金を減らせても、来年以後その繰り延べられた利益を計上しないといけなくなるようなものです。
これでは完全に節税できたとはいえませんよね。

経営者退職金制度も効果的

他に良い節税を考えると、資金が必要ではあるが「節税効果の高いもの」というのもあります。

例えば「経営者退職金制度の活用」。
経営者が自身の会社から退職金をもらう形をとると、大きな節税効果が期待できます。
退職金を支払う法人側で多額の経費が計上できて、退職金を受け取る個人側でも税金が少なくなることが多いです。
他にも、節税効果の高い「中古資産への投資」や、「税額控除の活用」等が、良い節税の例として挙げられます。

悪い節税

逆に「悪い節税」ですが、これは「最終的に会社や経営者にお金が残らない節税」のことです。

よくあるのが、決算間際になって、「税金を払うぐらいだったら、×××」です。
×××には、豪華な車や過剰な交際費、過大な設備投資等が入ります。

普通の節税

最後に「普通の節税」ですが、これは特殊な節税対策等ではなくて、当たり前のことを当たり前に会計・税務処理するということです。

例えば、決算時に「未払費用をきちんと計上する」といったことや、「役員報酬を適切に設定する」といったこと。

こういったことで節税になったりするのですが、会計がブラックボックス化してしまっていたり、数ケ月遅れでしか試算表が出来上がらないといった会社では、この「普通の節税」ですら出来ていないことが多いです。

税金に振り回されるほど悲しい人生はないと思います。
出来る節税対策をきちんと実行して、それでも出てくる税金には前向きに納税されることをお勧めします。

今日の話が少しでも経営者の皆様のお役に立てれば幸いです。

メール通信№2


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