税務調査の心得3ケ条

(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。


税務調査のピーク

税務署というところは、6月に人事異動があります。
また、税理士事務所と同じく確定申告時期は忙しくなります。

こういった背景もあって、大体毎年7月~12月というのが、税務調査の最も多い時期となります。
ということで、実は今は税務調査のピークなんです。

今年税務調査があるかどうかの目安

税務調査は、おおむね4~5年に一度あります。
中には、10年以上税務調査とはご無沙汰ですという会社もあります。
逆に、毎年のように税務調査のある会社もあります。

これはどういったことでしょうか?

税務署では、法人を以下の3つに分類して調査を行う時期を決めているようです。
1.循環接触法人⇒通常の会社
⇒4~5年に1度
2.継続管理法人⇒多額の不正が見込まれる会社
⇒3年に1度
3.周期対象除外法人⇒経理内容が単純で事業規模も小さい会社
⇒財務諸表の大きな変動があったとき

ちなみに、会社を始めたときというのは、通常3期目の決算が終わるまで税務調査がありません。

また上記にかかわらず、個人・法人で大きなお金の動きがあったときなどは税務調査が実施される可能性が高まります。
例)不動産の購入、多額の株式売買など

税務調査の心得(こころえ)

税務調査があるというと、悪いことはしていなくとも緊張するものです。
税務調査において適度な緊張感は必要ですが、あまりに神経質になる必要はありません。

そこで皆さんのお役に立てればと、「税務調査の心得3ケ条」をまとめてみました。

第1条 普段通りで
・税務調査員は敵ではない(と思って)ので、他の業者さんなどと同様通常の礼儀は尽くす
・税務調査がこちらの業務の妨げになってはいけないので、過度にこびる必要はない
・税務調査とはいえ、最終的には人間対人間という交渉事でもあるので、心象も大事にする


第2条 聞かれたことのみ答える
・特に最初の会話などでは、相手は何か調査の糸口がないかと考えている
・過去のことなどは、聞かれたことだけ答えればいい
・税務調査員は税務的な見地(資産性があるか等)で眺めているため、皆さんと視点が違うということを知っておく


第3条 わからないことはわからないと言う
・あいまいな点をあいまいに答えるのは後でもめるので、そういったときはわかりませんと素直に答える
・時間をかけてわかる場合は、後から調べて答える
⇒わからないこと・不明点は税理士に任せる!

お昼は出すべきか?

最後に税務調査時に、意外と気になることとして、お茶やコーヒー、お昼の食事などはどうするか?ということです。

結論、
・お茶やコーヒーなどは出したほうがいい(最初と午後開始時)
・お昼は出さなくていい

現在の税務調査では、お昼は出しても断られることがほとんどです。

またよく勘違いされていることとして、「税務署にはお土産が必要なのではないか」というのがあります。
つまり、きちんとこちらが帳簿付けをしていても、多少は税金を追加で払ってあげないと税務署員は帰ってくれないのではないかということです。

これに対しては、全くそんなことはない…、とは言いませんが、現在の税務調査ではこういったことはだいぶ少なくなってきているように感じます。

実際、東京税理士会の平成18年度アンケートによると、「申告是認が24.3%」となっています。
つまり、税務調査を受けた中で、何も税金を払わなくて良かったケースが、4~5件に1件あったということです。

今日の話が少しでも経営者の皆様のお役に立てれば幸いです。

メール通信№8


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