雨が降るときに備え、前もって傘を予約する<予約保証制度>

(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。


さて、今回は11/21から実施される「予約保証制度」についてお伝えします。

予約保証制度の創設

中小企業向けの新しい資金調達手段として、「予約保証制度」が創設されます。
予約保証制度とは、中小企業が将来に発生するかもしれない資金ニーズに対して、予め融資の保証枠を確保することが可能となる制度です。

例えば、「今は黒字で資金もあるし借入する必要はないんだけど、来期はどうなるかわからないなー、不安だなー」という方に、現時点で借入枠を予約することができます。

これは、黒字倒産が増えている現状を国が憂えて出来た制度です。(厳密には11/21から実施されます)

予約しても費用はかかりません

借入保証枠を予約したからといって、そのとき資金ニーズがなければ、もちろん借入をする必要はありません。
また、予約をした限りは、(倒産間際など特殊事項が無い限り)ほぼ借入は100%可能となります。

さらには、借入保証枠の予約をしたからといって、借入を実際したわけではないですから、費用は発生しません。

デメリットは保証料率のアップ

では、デメリットはないのでしょうか。

デメリットとしては、実際、後に予約にもとづいて借入をしたときに、通常の保証料率(1%前後)に上乗せ保証料率がかかる点です。
ただ、この点について直接中小企業庁金融課に電話確認したところ、0.3%程度だそうです。

あまり大きなデメリットとはいえないかもしれませんね。

スタートは11/21から

この「予約保証制度」は、11月20日に省令公布され、11月21日に実施開始となる予定です(一部の保証協会では開始が遅れる可能性もあるようです)。
この制度を検討してみたいという方は、金融機関担当者に確認するか、当事務所にお電話下さい。

今回の内容は、11月7日発行の中小企業庁News Releaseにもとづいてお送りしています。
【中小企業庁|予約保証制度の創設について 】
http://www.chusho.meti.go.jp/kinyu/081107yoyakuHoshouSeido.htm

また、同じ11月7日に、前々回お送りした「緊急保証制度」の対象業種の拡大(ソフトウェア業など73業種が追加)も行われました。

今日の話が少しでも経営者の皆様のお役に立つことができれば幸いです。

メール通信№107


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