資金繰り不安、廃業倒産を回避するための選択肢(一例)
(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。
もくじ
赤字率が過去最悪、自社が大丈夫でも…
2023年の休廃業・解散は2000年以降で過去最多となり、倒産は8,690件と大幅に増加しています。休廃業企業の損益(最終利益)は、赤字企業率が47.6%に達し過去最悪を記録したそうです。
◇出典元:東京商工リサーチ|2023年の「休廃業・解散」過去最多の4.97万件、赤字率は過去最悪、倒産増で「退出企業」も過去最多
https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1198287_1527.html
与信をしっかりしていても、自社の業績が安定していても、もしかしたら取引先が突然倒産し、巻き込まれてしまう可能性も無くはありません。
下記は知識として頭の片隅に留め置いて頂き、経営者仲間から相談された際や、もし当事者となってしまった場合の選択肢のひとつとして、ご一読頂けますと幸いです。
資金繰りに不安を感じたら…??
材料費や人件費も高騰し、生産性向上や利益率の回復が見通せず、資金繰りに不安を感じるようになった場合、1人で悩まず、まず顧問税理士や会計事務所にご相談することをお勧め致します。
自社の現状を第三者の目線・数字から把握し、その時点で検討できる対策等のアドバイスが期待できます。
早めの段階でないと取れない対策や、行なってはいけない取引先・従業員給料の支払いの遅延や社会保険料の未納などをしてしまったあとでは、取れない対策もあります。
ご相談は早めの段階でされることをお勧め致します。
廃業が頭をよぎったら…??
社長の体調不良や体力面での不安、経営に対する不安、後継者の不在など様々な理由から廃業をご検討される場合、第三者承継(M&A)という選択肢もございます。
「従業員のいない小さな会社だから…。」
「利益の出ていない事業だから…。」
「債務超過しているから…。」
と思う経営者の方が多くいらっしゃいますが、一朝一夕では築けない、技術・ノウハウや取引先等の人脈、立地や設備など様々な資産に魅力を感じ、引き継ぎたいと考える方が全国におり、マッチングプラットフォームにてお相手を探すことが可能です。
廃業費用を支払うことなく、手残り額が増える可能性もあります。
保証付きの借入も社長から外し、資産負債と一緒に後継者に引き継げる可能性もございます。
廃業前に一度、M&Aの専門家(アドバイザー)にご相談されてみることもご検討頂けたらと思います。
過剰債務で倒産が頭をよぎったら…??
倒産はあくまで最終手段です。
その前に、第二会社方式、中小企業活性化協議会の活用など取れる対策があるかもしれません。
もし、連帯保証により社長に借金が請求される事態となったとしても、あまり知られていませんが、経営者保証ガイドラインの活用で、現金99万円などの自由財産に加えて、「経営者の安定した事業継続等のため、一定期間の生計費に相当する額や華美でない自宅等についても残存資産とすることが可能」となる場合もあります。
顧問税理士や会計事務所にご相談されることをお勧め致します。
会計事務所の方へ
もし本記事をご覧頂いて、詳しく方法を知りたいという会計事務所の方がいらっしゃいましたら、弊社グループ会社で下記の無料セミナーを開催致します。
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顧問先様の窮地にお力添えできるよう、選択肢が少しでも増やせるよう是非情報収集の場として弊社セミナーをご活用下さいませ。
この話が経営者・資産家の皆様のお役に立つことができれば幸いです。
メール通信№889
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