自分の土地の路線価を確認してみよう
(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。
もくじ
平成27年分路線価が発表!
平成27年7月1日に、例年通り今年の路線価が発表されました。
全国平均では、去年を0.4%下回り、7年連続の下落でしたが、東京、大阪、愛知などの大都市圏では、去年より上昇しています。
路線価は、相続税や贈与税の計算において、土地を評価する際の基準になる数字です。
(ちなみに、路線価が分からない場合は、固定資産税の納税通知書に載っている固定資産税評価額を1.1倍するとだいたいの路線価がわかります)
平成27年中の相続や贈与については、この平成27年分路線価を使って計算することになります。
今年から相続税の基礎控除が縮小になり、あちこちで相続増税が宣伝されていますので、ご自身の相続税が気になる方も多いでしょう。
不動産を所有する法人であれば、自社株評価の金額にも影響してきます。
路線価を調べてみる
東京の銀座中央通りは1平方メートル当たり2,700万円、梅田の阪急百貨店前は830万円、全国平均で0.4%下落だといっても、要は自分の土地がどうなっているのか、です。
今は、ネットで簡単に路線価が見れる時代になりました。
今すぐ、自分の土地の路線価を検索してみて下さい。
まず、「国税庁 路線価」と検索して下さい。
トップに国税庁の路線価図のページが出てきます。
【財産評価基準書 路線価図・評価倍率表】
http://www.rosenka.nta.go.jp/
路線価がついているところであれば、全国どこでも見ることができます。
平成21年分から最新の平成27年分まで、7年分の路線価が公表されていますので、できれば、数年分を並べてみて、推移を確認してみて下さい。
ポイントは以下の通りです。
・数字は千円単位
・路線価は平方メートル当たりの金額
・アルファベットは借地権割合
・公示地価のポイントも表示されている
路線価に面積(平方メートル)を掛ければ、おおよその相続税評価額です。
他人から借りている土地の場合は、借地権割合を掛けた金額が自分の借地権です。逆に、他人に貸している土地は、上記の借地権部分を引いた金額が評価額になります。
自分の土地の売却価格の目安を知るには?
路線価は、おおよそ時価の80%に設定されていますので、路線価に1.25を掛ければ、だいたいの時価がわかります。
また、近くに公示地価のポイント(「公3」や「公5-1」など)があれば、その地価が売却価格の参考になります。
公示地価の金額を調べるには、以下のホームページが便利です。
【土地総合情報システム】
https://www.land.mlit.go.jp/webland/
路線価図に表示された公示地価の表示名を参考に、検索することができます。
とはいえ、公示地価はあくまで地価ですので、実際の売却価格ではありません。
上記の土地総合情報システムでは、実際の不動産取引価格情報を検索することができます。詳細は特定できないように伏せられていますが、直近の売買事例について調べることができます。
この話が経営者・資産家の皆様のお役に立つことができれば幸いです。
メール通信№445
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