税務調査の2大目標とは?

(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。


税務調査が多いのは春と秋?

税務調査にも、繁忙期と閑散期があるのをご存知だろうか。税務署の事務年度は、毎年7月1日から6月30日までとなっており、税務調査もある程度それに合わせた形で行われる。7月1日は年度始めであるため、人事異動や引継などもあり、それが落ち着いた9月頃から税務調査が増えてくる。これが一度目のピークである。年が明けると、税務署も個人の確定申告が始まるため、3月頃までは少なくなるが、4月頃からまた増えていき、6月までが2度目のピークとなる。

今は、上記でいうところの一度目のピークの時期であり、税務調査が多く実施されているものと思われる。

税務調査の2大目標

何をやるにも目標を設定することは非常に重要で、これは税務調査でも同じことである。では、税務調査における目標とは何だろうか。

これには、2つの目標がある。1つ目は、「限りなく追加税額を減らすこと」である。当たり前のことであるが、これを実行しようとすると、最後の最後まで粘り強く交渉することが重要となる。例えば、「指摘事項が全部出揃ってから交渉する」、「今後の是正で許してもらう」、「修正年度を絞ってもらう」、「修正項目を絞ってもらう」など、様々な角度で交渉していく必要がある。

2つ目は、「真面目な納税者であるという印象をもってもらうこと」である。調査官は約3年で転勤があるため、同じ会社を2回調査することは通常ない。つまり、次回の調査は別の調査官が行うことになるため、自分の調査内容については、次回に引き継ぐために申し送り書を残しているようである。そこには、実地調査で調査官が受けた納税者の印象などについても書かれている可能性がある。

真面目な納税者であるという印象をもってもらえば、次回への引継も穏便なものとなり、調査間隔が開き、結果的にこちらに有利な形となるかもしれない。そのためには、税務調査に誠実に協力する姿勢が大切である。

税務ニュース№483


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