初めての税務調査での心構えと目標

(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。


今が税務調査のハイシーズン

税務署の人事異動は7月初旬にあり、約3割の調査官が異動になると言われています。
そのため、税務調査のピークは8~12月、3月~6月となり、8月から税務調査の電話連絡が入るようになります。ちなみに2/16~3/15の確定申告時期は、税理士会とのお約束として、税務調査は控えめに実施されます。

また、顧問税理士がいる納税者に直接、税務署がコンタクトを取ってくることはほぼありませんので、ご安心ください。

通常調査の場合は、事前に顧問税理士に「いつ、どの税目で、何日間調査したいがいかがでしょうか?」のような電話があり、日程調整を行った上で実施されます。

税務調査「心構え3か条」

税務調査と聞くだけで、緊張しますし、嫌な気持ちになりますよね。

私共税理士事務所は、これまでいくつもの税務調査の立会を経験しておりますが、それでも毎回、少なからずや緊張するのが本音です。ですから、初めての税務調査であれば、相当なご負担であることでしょう。

そこで、税務調査の「心構え3か条」を考案しました。

第1条 普段どおりに
第2条 聞かれたことだけ答える
第3条 わからないことはわからないと言う


まず、「普段どおり」にですが、通常調査の場合は申告した内容に問題がないかどうか確認のための調査ですので、妙におどおどする必要もありませ
んし、逆に高圧的な態度をとる必要もありません。普段、銀行員や得意先と
接するのと同様の受け答えで十分です。

次に「聞かれたことだけを答える」ですが、税務調査官は雑談に聞こえるような会話から調査の糸口を探っています。

経営者の方は、どちらかというとサービス精神旺盛で、話好きな方が多い傾向にありますが、税務調査の間は聞かれたことだけに答えるに徹していただく方が賢明です。

最後の「わからないことはわからないと言う」ですが、これは結構勇気のいる回答です。
経営陣ならまだしも、経理担当者であればかなりハードルが高くなりますので、「即答は出来兼ねますが、後で調べてから回答します」とお答えください。

税務調査では、3年以上前のことを尋ねられたりしますので、即答できなくても当然です。

税務調査の「2大目標」

税務調査の2大目標も考案しました。

その1.限りなく追徴税額を減らす
その2.税務調査官に真面目な納税者であるという印象をもってもらう


まず「限りなく追徴税額を減らす」の方は、文字通りで支払い税金を減らす意味ですが、減らすにもテクニックがあります。

税務調査官が指摘する事項が全て出揃ってから交渉を行い、できるだけ修正年度を絞る、項目を絞るなど、粘り強く交渉をしましょう。

次に、税務署内では「申し送り書」が存在しているようで、ここにややこしい記載をされると、次回の調査が早まったり厳しくなる可能性が高くなります。

そうならないためにも「税務調査官に真面目な納税者であるという印象をもってもらう」ように誠実な姿勢で調査に臨まれることが重要です。

事業を継続している限り税務調査とは切っても切れない関係、つまり長いお付き合いであると割り切ってください。

この話が経営者・資産家の皆様のお役に立つことができれば幸いです。

メール通信№916


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