潮目が変わった(国内編)

(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。


スポーツ界の相次ぐパワハラ報道

最近マスコミでは、スポーツ界のパワハラ報道が過熱しています。
実際のパワハラが行われたのは、その多くがずいぶんと以前です。

スポ根精神をベースにした、ちょっとした暴力や暴言は、スポーツにおいては日常だったのが、今までだったでしょう。 実感としてもそうです。

また、厳しい指導は、教える側も教えられる側もある程度、是として受け入れてきたのもスポーツ業界の特徴でした。
スクールウォーズ(1984年、高校ラグビーが題材のテレビドラマ)では、「109対0」で負けた時に、監督が高校生全員を平手打ちしていました。

そしてそれを見て、私含めて日本中が涙したものです。
決して、暴力だ!パワハラだ!訴えろ!と言った人はいなかったでしょう。

しかし、時代は変わったのです。
過去も過去において正しいし、今も今において正しい。
間違いは、「過去の正しさを今に持ってくること」でしょう、しかも無意識に。

気付きが無いのは、本当に怖い。
でも誰でもその可能性があると謙虚に受け止めなければなりません。

テレビで、〇〇協会〇〇副会長のインタビューを見て、他人事と思っていたら、それは経営者としては失格でしょう。油断すると、マイクを向けられているのは貴方になります。

経営者にとっては、時代の趨勢、常に潮目の変化を感じておかないといけないと思います。

飲酒運転厳罰化、インバウンド、昨今のコンプライアンス重視

潮目の変化が大事な例として、昨今の飲酒運転の厳罰化もあります。
若干例えとしては不適切かもしれませんが、20年前であれば、親戚の集まりでビール1杯飲んで車で15分自宅まで帰るなんていうのは、よくあることでした。

しかし、今では飲酒運転は殺人者扱いです(被害者のことやその遺族のことを考えると妥当だと今は思えますが・・・当時はそう思えませんでした)。

飲酒運転以外でも、コンプライアンス違反についておおむねすべてしかりです。

他にも、これほどまでに外国の人が日本にやってくることは、5年前でも想定できませんでした。 国際化とは随分以前からいわれていましたが、まさか日本がこんな形になるとは。

経営者は、マクロな世の中の動きを、新聞やテレビニュース、時にはバーや電車での広告などで、敏感にアンテナを張っておかないといけません。
知らぬ間にユデガエルとなると、経営が傾くことがあります。

潮目が変わった(国内編)

–日経新聞2018.9.12—
郵便配達、平日だけに―人手不足対応で総務省検討-

総務省は手紙やはがきなどの郵便物の配達を平日のみとする方向で検討に入る。今は土曜日も配っており、人手不足で配達員の負担が重い。
郵便物数が大きく減り、土日の配達がなくても大きなサービス低下にならないとみている。早ければ2019年にも法改正する。人手不足による供給の制約が、公共的なサービスにも及び始めている。
——————————-

この新聞記事をみて、何かの潮目が変わりつつあるのかなと感じました。
世界的には人口増加で食糧問題などが大変ですが、国内に限っていうと、人口減少、特に働き盛り世代の減少が顕著です。

一方、商売では、「いかにお客様のお役に立てるか」が重要で、そのために、「手厚いサービス」を目指してきましたし、これは今も目指しています。

また消費者も、当たり前に「24時間営業」を中心とする便利さを追求し続けていますし、これも今もそうですよね(一度手に入れた便利さはそう簡単には手放すことは出来ません、人間の欲望の追及って時に恐ろしい)。

しかし、これでは辻褄が合わないので、いくつか色んな所でほころびが出ているというのが現状なのではないでしょうか。

少子高齢化において世界トップランナーである日本が、こういったことに関して、何某かの答えを出さないといけないのかもしれません。

そしてその答えを出す役割の中心を担うのが、中小企業経営者なのではないかとも思います。

この話が経営者・資産家の皆様のお役に立つことができれば幸いです。

メール通信№609


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