コロナ後に備える!
(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。
もくじ
ACに備える!
新型コロナウイルスの広がりも気になるところですが、年間2万人の自殺者を擁する日本では2万人÷365日=54人/毎日の方々が、本日も亡くなっています。
自殺原因の1位は「健康問題」ですが、2位は「経済・生活問題」です。
「株価の下落」自体で一般的な中小企業が直接どうこうということは少ないかもしれませんが、「各国の移動制限」や「中国工場の操業中止」等による日本の中小企業へのマイナスインパクトは計り知れません。
また、「インバウンド」を取り込まれていた飲食業や小売業などBtoCビジネスでは、特に都心を中心に昨対比50%以上の減少ときいています。
「AC(After Corona、コロナ後)に備えておく」ことが、サービス業だけではなく、製造業や卸売業にも、今必要なことではないかと思います。
補助金
以下3つの補助金が、経済産業省から発表されています。
サプライチェーンの毀損や今後の事業継続性確保等に対応するための設備投資や販路開拓、IT導入による効率化などに取り組む事業者を優先的に支援します。
<ものづくり補助金>
中小企業・小規模事業者が実施する設備投資にかかる費用の一部を補助
補助額 100万~1,000万円
補助率 中小1/2 小規模2/3
<持続化補助金>
小規模事業者が取り組む販路開拓や生産性向上の取組を支援
補助額 ~50万円
補助率 2/3
<IT導入補助金>
バックオフィス業務の効率化等の付加価値向上に繋がるITツール導入を支援
補助額 30万~450万円
補助率 1/2
生産性革命推進事業
https://seisansei.smrj.go.jp/
助成金
以下4つの助成金が厚生労働省から発表されています。
・新型コロナウイルス感染症の影響に伴う雇用調整助成金の特例措置について
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_10098.html
・時間外労働等改善助成金(テレワークコース、職場意識改善コース)の特例
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_10037.html
・小学校等の臨時休業等に伴う保護者の休暇取得支援(雇用者向け)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/pageL07_00002.html
・小学校等の臨時休業に対応する保護者支援(委託を受けて個人で仕事をする方向け)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_10064.html
行動する
卑近な例で恐縮ですが、先日、住宅街にある近所の散髪屋に行こうとしたら満員でした。因みに先週も一杯でしたので一週間ずらしても、この状態でした。また、娘がバイトしている近所の焼鳥屋も、コロナによる売り上げ減は無しでした。更には、近所の住宅街にあるスーパーや薬局、ホームセンターは、昨対比売上増と聞いています。テレワークや各種中止で、場を持て余す住宅街にいる人々が多数いるような感じです。
一方、都心の高島屋とかにも行きましたが、こちらはやはりガラガラです。新幹線もガラガラです。
「景気は自ら創るもの」とおっしゃる経営者の方もいます。
コロナのせいにしても中小企業の資金繰りが救われることはありませんから、「ピンチはチャンス」と前向きにとらえて、「実際に行動する」ことが大事ではないかと思います。
知行合一(ちこうごういつ)。
知識と行為は一体であり、本当の知は実践を伴わなければならないという事。
「ピンチはチャンス」とは使い古された言葉ですが、ピンチの時にリアルにチャンスに気付きその具体的な行動をとられる方は、極少数です。
2000年のIT上場バブル
2003年から始まる不動産バブル
2005年から始まるFXバブル
2008年リーマンショック
2011年ソーシャルゲームバブル、
2013年から始まりコロナで崩壊するかもしれないアベノミクスバブル
過去20年振り返って主要なものだけでも、これだけのバブルとその後の崩壊があり、それらピンチの時に、ピンチをチャンスに変える例えば下記の行動を取られた方は、私の周囲では少ないです。
- ・従業員教育や社内管理体制の整備
- ・今までやれなかった新規事業や新工場、新商品の具体的打ち合わせ
- ・会えなかった人に会う、呼べなかった人を呼ぶ(不謹慎にならない程度に)
- ・安くなったものを買う(仕入れ、本業で必要な土地や株、貯蔵品等)
- ・人材の調達(人が少し採用しやすくなったと聞きます)
- ・手元資金を潤沢にするためにも融資を受けておく など
ピンチをチャンスに変える行動を今すぐ起こしましょう。
今はとにかく「手元の資金に余裕」を持っておくことです。
また「必要な在庫も余裕をもって仕入れ」ておいた方が良いかもしれません。
この話が経営者・資産家の皆様のお役に立つことができれば幸いです。
メール通信№684
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