銀行が貸したくない決算書とは?

(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。


現在の主流は格付融資

格付融資とは、銀行など金融機関が皆さんの会社をランク付けをして、そのランクに応じて、

・融資の可否
・融資許容金額
・金利
・返済期間
・担保の要否 など

が決まるという融資制度です。

15年以上前は、それこそ支店長の裁量などで融資が決まっていた部分が多分にあったのですが、現在ではすべての金融機関で「格付融資」が主流となっています。

では、この格付融資は、何を基準にランク付けするのでしょうか?

スバリそれは、皆さんの会社の「決算書」です。
決算書とは、損益計算書や貸借対照表(時には、キャッシュフロー計算書)のことです。

銀行が貸したくない決算書5つのチェックポイントとは?

金融機関とのお付き合いを考えれば、決算書の良し悪しが大変重要な時代となっています。

では、銀行が貸したくない決算書とはどんな決算書でしょうか?
冒頭でご紹介した12/8の弊社セミナーレジュメより一部抜粋します。

◇銀行が貸したくない決算書5つのチェックポイント
1.「  」を払っていない
2.自己資本比率が低い(「   」が過少)
3.(実質)債務超過(「   」がマイナス)
4.「   ・   」が多い
5.「     」が不十分

PLではなくBS

上記の2と3の答えは、共に、「純資産の部=自己資本」となります。
純資産の部=自己資本とは、主に貸借対照表の右下に表示されるもので、「資産-負債」で計算されます。
中小企業経営者や経理担当者では、当期の売上や経費、利益がわかる「損益計算書(P/L=Profit and Loss Statement)」は見慣れていると思います。

一方、貸借対照表(B/S=Balance Sheet)では、現金や借入金などの会社の資産や負債が計上されているものです。
お金を貸す立場にある金融機関は、損益計算書より貸借対照表を重視していて、その中でも純資産の部の大きさに重きを置いています。

その理由は、その会社の「単年度の利益を表示する損益計算書」より、その会社の「過去累積の利益を表示する貸借対照表」の方が、その会社の「安全性」をより深く知ることができるからです。

金融機関は、PLではなくBS、更には、BSの中でも「純資産の部」を重要視するのだということを知っておいてください。

仕組みや細かい事は割愛しますが、純資産の部を手厚くしようとすると、会社で利益を計上していくことが王道の手法となります。

このあたり更に詳しく知りたい方は、下記のセミナーにご参加ください。
http://www.money-c.com/mcs/mcs6/mcs6.pdf

この話が経営者・資産家の皆様のお役に立つことができれば幸いです。

メール通信№515


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