倒産よりも、大事なこと

(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。

今様の中小企業倒産事情

倒産と言えば、会社がグチャグチャになって、解雇や連鎖倒産、社長は自己破産で自宅も奪われ、一家離散といった「旧石器時代のようなイメージ」を未だにもたれている方も多いのではないでしょうか。

現在では、活性化協議会、第二会社方式、経営者保証ガイドライン等を上手に活用出来れば、「雇用や取引先継続」「社長の自宅と現金300万円保全」が可能となることもあります。

この辺り細部は下記セミナーに譲りますが、国もゾンビ企業を活かす施策から、スクラップアンドビルドで経営資源といえる事業は残すという強烈な方針転換を実行している事を、中小企業経営者は知っておくべきです。

前向きに考えると、日本でもチャレンジする起業家を応援するような方向に舵を切っているとも言えるのかもしれません。

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とはいえ今でも悲惨なケースは多々

「倒産してもそれなりに敗者復活が出来るような環境整備」となった昨今ではありますが、そもそも上記知識を知らない方が大多数ですから、「雇用や取引先喪失、社長は99万円以外はすっからかんで一家離散」となっているケースもまだまだ多いのが現状です。

また、八起会や猫塾のような私的な倒産関係者の集まりに長年参加してきて、「倒産して不幸になる方」と「倒産しても幸せでいられる方」とに大きく分かれることも、再生コンサルタントとして興味深い事実です。

そこには、倒産や自己破産という経済中心の側面よりも、もっと大事な事があるからではないかと感じます。

倒産や自己破産よりも、本当に大切な事

会社の資金繰りが大変で倒産や自己破産のような状況に陥っても、幸せでいられる方は総じて、「身近な人を大事に」されています。

身近な人とは、妻や子供、親、兄弟、従業員、取引先などです。

決して、銀行や顧客ではありません。
繰り返します、決して銀行や顧客ではありません。

会社を倒産させるということは、経営判断のいくつかの点で間違いがあったのかもしれません。
資金繰り対応に不備があったのかもしれません。

会社の最終責任者である経営者としては、大いに反省すべきでしょう。

放蕩を繰り返す、感謝や謙虚さが足りない、異性や博打にのめり込む社長、滝にでも打たれて下さい。

しかし、どちらにしても、倒産の結果は経済問題が残ります。
更に言えば、倒産の結果はお金の問題でしかないはずなんです。

それを勝手に拡大解釈して、家族や友人との繋がり問題にしないようにしましょう。

それを勝手に拡大解釈して、自分さえこの世にいなければなんて間違った方向に考えないようにしましょう。

人は助けてあげることも大切ですが、人に助けてもらうことも同じだけ大切です。
人に助けてもらって相手を輝かせる活人力は、こういう時にこそ発揮すべきなんです。

社長は、妻や子供にそして従業員や取引先に、素直に誠心誠意謝罪して下さい、それ以上でもそれ以下でもありません。

思い出しましょう。
子供の頃悪さしてピンチとなった時に、自分をさらけ出して泣きながら謝罪したら、あら不思議、その後なぜか笑顔をすぐに取り戻せた事を。

ポイントは、自分をさらけ出しての言い訳0の素直な謝罪。
その後、ご自身に何が起こるのか楽しみにしておいて下さい。

経営者は好奇心旺盛な方が多いでしょうから書いておきますが、こんな経験なかなか出来ないですよ。(笑)

人が生きていく中で、お金や経済問題は「部分」です。
「それが全て」なんてことはありませんし、「最上位」でもないでしょう。

元気に挨拶できるとか、素直に人の意見を聞けるとか、どんな時も前向きに考えられるとか、足が速いとか、ピアノが弾けるとか、人を楽しませることが得意とか、映画を見たら2秒で泣けるとか、困っている人を助けたいと思うとか、倒産しようがしまいが関係ありません。

繰り返しますが、「身近な人を大事に」する事が、例え会社が倒産のような状況になったとしても、幸せでいられる大切な事です、間違えないようにしましょう。

銀行や顧客が、家族や従業員より身近な人はいないでしょう。

会社の資金が不足しがちで心細くなっても、給料の遅配は絶対にダメ!
たとえ「銀行」にゴメンしても、ですよ!

倒産間際になると会社内部がワチャワチャしてくることもありますが、それが原因で「顧客」からクレームがきて怒鳴り散らされても、「従業員を守り」「そんなトラブルを家庭に持ち込まない」ように!

こんな時こそ、300円でピンクのバラ1本買って、会社や家庭を明るく。

お金がなくても、相手のことを思い遣り困っている人に声掛けできます。
お金がなくても、周囲の人を喜ばせることができます。
お金がなくても、人を愛することもできます。

これらの行動が、具体的な「身近な人を大事に」です。
そんなことを、倒産という単なる経済危機の時に、必ず思い出して頂ければと思います。

この話が経営者・資産家の皆様のお役に立つことができれば幸いです。

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