事業承継・相続対策は年内がお得?

(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。


平成25年路線価、発表!

7/1に、国税庁より平成25年路線価が発表されました。

路線価とは、道路に面する宅地の1平方メートル当たりの価額で、路線価が定められている地域の土地等を評価する場合に使います。
土地評価の場合は、坪当たりというのも多いですが、路線価は平方メートル当たりですので、ご注意ください。

1坪≒3.3平方メートル

平成25年路線価図等(平成23年、24年も見れます)。

【財産評価基準書 路線価図・評価倍率表】

http://www.rosenka.nta.go.jp/


ご自宅などを昨年と比較されるといいでしょう。

ちなみに平成25年の路線価は、全国平均で前年比1.8%下落です。

平成25年路線価はアベノミクス前

この路線価図は、主には、平成25年中の相続や贈与について活用します。

具体的には、
・平成25年中に相続が起こって相続税を計算しないといけない、
・平成25年中に土地の贈与があって贈与税を計算しないといけない、
・平成25年中に事業承継対策や相続対策を行う、
というような場合です。

ここで大事なことは、平成25年の路線価は「平成25年1月1日時点」での評価だということです。

つまり、いわゆるアベノミクスの影響前(又は過少)の評価となっています。

未上場株式評価もアベノミクス前

一方、未上場株式(中小企業の同族株式等)の評価においては、今年中の相続や贈与では、「前年平均株価」が類似業種比準価額方式において使えます。

つまり、未上場株式の贈与を伴う事業承継対策や相続対策は、今年中に行うとアベノミクス前の株価が使え、有利に働く可能性があるということです。

事業承継・相続対策は年内がお得?

まとめると、
・土地の評価はアベノミクス前の平成25年1月1日時点である
・未上場株式の評価もアベノミクス前の平成24年平均株価を使える

これらのため、平成25年中の事業承継対策や相続対策は、お得になる可能性が高いということです。

とはいえ、来年になって株式市況が大幅に悪化する、又は地域によっては土地が更に値下がる(地方では多分そうなるでしょう)可能性も十分にあります。
先のことは正確には誰にもわかりません。

また、事業承継対策や相続対策というのは、税金だけを判断軸に行うものではありません。

ということで、いくら今年が節税になりそうだといっても、急ぎ過ぎずに、最終的には専門家を交えて、トータルで慎重な判断を行うようにして下さい。

事業承継対策の失敗、相続対策の失敗というのをよく見かけますので、そうならないようにと切に思います。

この話が経営者・資産家の皆様のお役に立つことができれば幸いです。

メール通信№345


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