予算と実績の管理を!

(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。


予算作成のポイント

中小企業の場合、毎月の月次試算表で、売上や利益の実績は確認しているが、予算を作成し、予算と実績の比較まで行っているケースは少ないように思う。毎月、予実管理をしっかり行うことで、日々の経営をリアルタイムで軌道修正し、適宜フィードバックしながら、常にゴール(決算)を意識した経営を行うことができる。

そのための第一歩は、まず予算を作成するところから始まる。予算の立て方は、大まかにはトップダウン方式とボトムアップ方式の2種類ある。

トップダウン方式の場合には、会社の成長や借入金の返済のため等で必要な利益が先に決まる。そして、その利益を達成するために必要な売上等を決定し、それを各営業所や各商品など、部門別に落とし込んでいく。ボトムアップ方式の場合には、逆に各営業所などの現場が目標とする売上等を提出し、それを集計することで全体の予算が決まる。

実際には、これらの両方の作業を並行しながら、数字を調整していくことになる。目標予算、現実的可能予算、最低限必達予算など、複数の予算を作成するケースも出てくるかもしれない。

予実管理で、リアルタイム経営を目指す

予算が作成できたら、毎月の月次決算の中で、予算と実績の比較を行う。重要なのは、正確な予算を立てることではなく、予算と実績の違いを分析することにある。基本的には、予算と実績の差額が大きい科目を中心に、その差額の原因を分析していくことになる。

例えば、売上の場合なら、どの売上先で差額が発生しているか、平均単価や売上数量の変化はどうか、各営業所や商品の動向はどうかなど、ドリルダウンして調べていく。原因を調べていく中で、当初の想定と現状が大きく変わってきている場合には、予算の修正が必要になる場合もある。

また、月次試算表での当期実績と、当期未経過月の予算を合計することで、常に現状に基づいた決算予想を把握することができる。そのため、決算直前になってから慌てる必要もなくなり、決算を見据えたリアルタイム経営が可能となる。

税務ニュース№284


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