節税対策集62 2005.7.31
「イケてる!決算書」
〜決算対策は10年前と同じでいいの?〜
みなさんの決算書、イケてますか?
いきなり「イケてる?」と言われても・・・ですよね。
「イケてる」って、どういった状態を言うの?と、お思いですよね。
▼決算対策は10年前と同じ
私は、「イケてる」=「今の時代に即している」、だと考えています。
経済環境や社会環境は大きく変わったのに、中小企業における決算書って、ほとんど変わっていないのです。決算書が変わっていないということは、それに伴う「決算対策」もほとんど変わっていないということ。
企業は環境適応業だと言われています。周辺環境が今まで以上に大きく変わっているのに、「決算対策は今までと同じ?」、では、いけないですよね。
▼格付が上がるように決算を組む
具体的には、今大事な決算対策は、大きく3つあります。
まずは、銀行に目を向けた決算対策です。ほんの5年ほど前、銀行の融資姿勢というのは、担保や過去の取引実績、さらには担当者の鉛筆なめなめで、融資可能かどうかや金利などが決まっていました。
しかし、今、銀行の融資姿勢は、はっきりと変わりました。
今銀行は、金融庁の指導もあり、「格付(かくづけ)」をもとに融資を決定しています。「格付」は、融資の決定だけではなく、融資可能金額や金利、返済方法、つまり銀行が融資するときにおけるすべてにおいて影響を及ぼしています。
今求められている決算対策としては、「格付」を意識した決算対策です。さらに踏み込んだ言い方をすると、「格付が上がるように決算を組む」必要があります。
▼格付を下げない節税対策
とはいっても、銀行だけに目を向けた決算を組むと、余分な税金を払うことになります。今はキャッシュフローが大事な時代です。可能な節税対策は実行するべきです。
2つ目の今求められている決算対策としては、節税対策です。あれ?これは今までもあった決算対策ではないかと思われたかもしれませんが、実はその節税対策の中身が今までの決算対策と違うのです。今までの節税対策というのは、例えば、決算間際に退職金を支給して大きな損失をつくって、利益を減らして、税金を回避するというものでした。
ただこれでは、お金がその分出て行きますし、利益も減ります。そうすると実は、格付を大きく下げることにもなります。
今の時代の節税対策としては、「格付を下げない節税対策」が大事です。
▼従業員に公開できる決算書
そして最後に、従業員に公開できる決算書とする、ということも大事です。
今まで計数面に関しては、シークレットにされている会社が多かったように思います。今まではそれでも、従業員は右肩上がりを信じて、一生懸命仕事をしてくれました。
しかし、今は違います。右肩上がりを信じている従業員の方はいません。そんな環境の中でも、一生懸命従業員の方に働いてもらおうと考えると、「決算書の公開」は必須です。もちろん、従業員のがんばりに関係の無い部分まで公開する必要はないでしょうが。
つまり、これからの決算対策としては、
1.格付が上がるように決算を組む
2.格付を下げないで節税対策をする
3.従業員に公開できる決算書とする
となります。
この記事を参考に、ぜひ皆さんの会社の決算書を「チョー、イケてる!」ものに変えてください。応援しています。
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