節税対策集31 2004.9.13
戦略的生命保険活用法!(5)
〜「利益の平準化」で余裕資金!〜
▼貸借対照表の左側を見てください。
賃借対照表の左側には、お金に換えた場合(売却など)に利益が生まれるもの=「含み益」と、損失が生じるもの=「含み損」があります。
これらを会社の損益状況にうまく対応させて余裕資金を作る方法があります。
それは「利益の平準化」と言われる方法です。
▼「含み益」で「利益を平準化」する方法
単に「含み益」を表面化しただけでは、税金が発生してしまいます。「含み益」で他の赤字を補填できれば課税を受けずにすむので、「含み益」が丸まる余裕資金となるでしょう。
例えば、以下のようなものが「含み益」資産です。
・ 経費になって、お金が貯まるような保険。
・ 値上がりが期待できる、有価証券。
・ 値上がりが期待でき、書換えが可能なゴルフ会員権。
・ 値上がり益と運用益が期待できる建物や土地などの不動産。
▼「含み損」で「利益を平常化」
「含み損」を表面化しただけでは赤字がふくらむだけで、銀行などに対する信用力が低下してしまいます。
「含み損」で他の黒字を相殺できれば課税を受けずにすむので、納税資金の分だけ余裕資金となるでしょう。
例えば、以下のようなものが「含み損」資産です。
・ 退職金。
・ 値下がりしている土地建物。
・ 値下がりしている有価証券。
・ 不要な資産の除却および売却損。
・ 不良債権の処理にともなう損失。
▼生命保険の有効活用
そこで、「利益の平準化」をして余裕資金をつくるにあたって、生命保険の有効活用を考えてみます。
生命保険の保険料は、その種類や保険期間、契約形態によっては、費用となります。
これは生命保険の入口です。
注意しないといけないのは、生命保険の加入前というのは、入口での節税効果に注意が行きがちになることです。
▼出口対策までしてはじめて、安心!
先ほどみたように、節税効果のある生命保険は、「含み益」が生じます。
ということは、その出口を考えなければ、「含み益」は損益計算書に収入として計上されてしまいます。
せっかく作った生命保険による「含み益」の半分近くは、「税金」として支出しなければならなくなります。
▼専門家のアドバイスが必要
出口には満期や死亡保険金支払いのほか、解約、払い済みといった生命保険特有の形態があります。
ですから、その仕組みのことを十分理解した専門家のアドバイスを加入段階から受けていれば、後々においても安心です。
逆にいうと、出口対策のアドバイスがない場合は、その保険については検討し直したほうがいいでしょう。
▼ 出口対策は高度な生命保険と財務の知識が必要です。
生命保険を処理することは、財務面に大きなインパクトを与えることがありますので、「保険と財務と税務」に精通した専門家のアドバイスを受けることは、生命保険の活用においては、大変重要です。
入口と出口対策をした一定の生命保険は、「利益を平準化」して余裕資金をつくることができるでしょう。
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