節税対策集26 2004.7.18
「長者番付制度」こんなもの要らない!(2)
〜エンジェルたちがさらし首?〜
「長者番付制度」こんなもの要らない!(1)より続き
▼長者番付制度の生い立ち
長者番付制度(高額納税者の公示制度)の起源は、1947年の通報制度にあります。
所得隠しの人を当局に密告すれば、報奨金がもらえるという制度でした。
約20年前に高額所得者から高額納税者へと中身が変わった際に、「高額納税者の名誉をたたえる」という意味合いが加わりました。
つまり、現在は、
1.脱税防止
2.名誉をたたえる(まー、うれいしい人は少ないでしょうが)
というのが、公示制度を続ける理由です。
▼長者になると、住所までオープンに!
長者番付に載ると、プライバシーもあったものではありません。
かつての住基ネットのとき、どころじゃないですよ、ほんと!
▼ 税金の額だけでなく、住所まで公表されます。
公示後は、寄付依頼や各種勧誘、ホントかウソかわからない昔の友人から、電話殺到らしいですね。
泥棒の格好のターゲットですよね。
▼欧米では、どうよ?
アメリカにも長者番付はありますが、出所が違うのですね。
日本のように国家権力でエイヤーではない。
主な情報の出所は、上場企業が株主総会に向けて作成する議決権行使書類です。
たぶん、日本のように国家権力で、エイヤー、住所も名前も税金も全部、オープンなんて、欧米でやったら…。
プライバシー侵害となり、大問題でしょう。
▼費用対効果を考える
アメリカの複数の州では、税金滞納者をネットで公開して、羞恥心に問いかけよう、と。
ジョージア州では滞納者リストの公開から2ヶ月で120万ドルの徴収に成功しました。
長者番付制度は、費用対効果の面でもどうかと思いますね。
▼ 政府税制調査会の特別委員である尾崎護氏は、言う。
「公示制度に脱税防止の効果は乏しいのに、番付作成のために全国の税務職員が動員されるなど多額の費用がかかっている。」と。
▼日本人にとっての「エンジェル」
たぶん、これを読んでいただいているほとんどの方が、この番付に載っていない方でしょう。もちろん、私も載っていません。
だからどうでもいい、と片付けるには私はちょっと抵抗があります。
多額の税金を払っていただいた、脱税という手口を使う方もいるのに、まじめに払っていただいた、
累計納税額、160億円超の斉藤一人さん。
あなたは、日本の・日本人にとっての「エンジェル」です!
名経営者であると思います。
▼松下幸之助さん、トップ10回
名経営者で忘れてはならないのは、松下幸之助さん。
10回もトップをとるなんて。
(くわしくは、パート1参照)
私が総理大臣なら、必ずや、必ずや、表彰するでしょう。
「税金・勲一等」
日本版、足長おじさんですね。
もう亡くなられた幸之助さんは、生涯の納税額がその対価である国からのサービスを上回っていたでしょう。それなのに、文句も言わず…
私なんか、ラーメン屋でチャーシューが小さいだけで文句を言っているのに。。。
ちなみに、この廃止すべき公示制度を続ける法的根拠としては、所得税法233条。
「所得税額が1,000万円を超える者について、その者の氏名及び住所、これらの申告書に記載された所得税の額を翌年5月16日から31日まで、各税務署に掲示する。」
とあります。
こんなもの、要らない。
私は、多額の納税をした方は、偉い方・がんばった方であると思います。
この何を売っても・作っても売れないといわれる時代に、創意工夫そして何より、絶え間ない努力を続けてこられた。
チャンスを見つけては、試行錯誤されてきたのではないでしょうか。
何度も何度もチャレンジされたのではないでしょうか。
何度も何度も壁にぶつかったのではないでしょうか。
私は、多額の納税をしたら、罰則的にも思えるような公示制度で「さらし者」にされる、というのは、おかしいと思います。
これじゃー時代を創る若者は、新たなチャレンジをしないのでは。(笑)
ある意味、国一番の功労者ですよ。エンジェルですよ。
日本にとって、貴重な方ですよ。
もっと手厚く、もてなすべきでしょう。
私は、高額納税者にはもっと敬意を表すべきであると思います。
もっと、名誉を与えるべきであると思います。
そして合わせて、長者番付制度(高額納税者の公示制度)は、廃止すべきであると思います。
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