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みなさん、節税するかどうかは任意だと思いますか?
私は会社や従業員のことを考えると、正しく賢く節税することは経営者にとって義務と考えています。
しかし実際、節税義務を果たしていない会社をいくつもみてきました。本人は節税をしたいのでしょうが、税法を知らないがために払わなくていい税金を払っています。

そのような方々に少しでもお役に立てれば、と思い執筆しました。

(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。


節税対策集135 2007.8.1
損益分岐点の計算とその活用方法(2)

▼前回の復習

前回は、損益分岐点の求め方、固定費と変動費の分け方、同じ売上、利益でも損益分岐点は同じになるとは限らないことなどをお伝えしました。

損益分岐点を求める算式は以下の算式でしたね。
【損益分岐点】=固定費/(1−変動費率)
 *変動費率=変動費/売上高

▼実際に損益分岐点を活用するには

今回は損益分岐点の活用方法についてお届けしようと思います。損益分岐点はいろいろな場面で活用することができます。前回の例では、現在赤字の会社が、損益をトントンに持っていくために必要な売上高を計算しました。

他にも以下のような活用方法があります。

◆損益分岐点比率

現在の売上高が、損益分岐点売上を超えていれば、利益が出ているということですので、その超えている金額が大きければ大きいほど、経営に余裕があるということになります。
それを表わす比率が「損益分岐点比率」です。

「損益分岐点比率」=損益分岐点売上/実際の売上高

比率の目安は以下のようになります。
70%以下・・・・・・良好
70〜80%・・・・・・普通
80〜90%・・・・・・注意
90%以上・・・・・・危険

100%を超えると、実際の売上が損益分岐点売上を下回っていますので、赤字転落になります。

◆事業計画の作成

損益分岐点は、事業計画や経営計画を作成するためには必須になります。
例えば、年間の固定費が2,000万円、変動費率が75%の会社が来期の利益目標を1,000万円と設定した場合、目標達成に必要な売上高は以下のように求められます。

目標達成売上高=(2,000万+1,000万)/(1−0.75)=1億2,000万

実際に事業計画に落とし込んでいくためには、さらにシミュレーションが必要になるでしょう。例えば、上の例で来期に人員の新規採用で、固定費が年間400万円さらに増加するということになれば、上記の目標売上1億2,000万円で達成できる利益は、

1億2,000万×(1−0.75)−(2,000万+400万)=600万

となります。目標の1,000万円を達成するためには、

(2,400万+1,000万)/(1−0.75)=1億3,600万円

の売上が必要になります。そこまで売上を伸ばせる見込みがないということになれば、他の固定費を減らせないか、変動費率を下げられないか、というように計画を仕上げていきます。

▼損益分岐点を過信しない

損益分岐点の算式から分かることは、以下の3つです。

利益を増やすためには・・・
1.売上を増やす
2.固定費を減らす
3.変動費を減らす(変動費率を下げる)

ただし、実際にはこの通りにいかないこともあります。

例えば、単純に売上を増やすといっても、単価を上げるのか、売上数量を増やすのかといった問題があります。単価を下げて売上を増やしても、結果的には利益の増加にはつながらないこともあります。試算表や決算書から損益分岐点を計算する場合、単価と数量はわかりませんが、本来はその点も考慮すべきなのです。

損益分岐点は、あまり杓子定規に捉えすぎないことも時には必要です。

 

(担当:村田)

 

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