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みなさん、節税するかどうかは任意だと思いますか?
私は会社や従業員のことを考えると、正しく賢く節税することは経営者にとって義務と考えています。
しかし実際、節税義務を果たしていない会社をいくつもみてきました。本人は節税をしたいのでしょうが、税法を知らないがために払わなくていい税金を払っています。

そのような方々に少しでもお役に立てれば、と思い執筆しました。

(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。


節税対策集134 2007.7.23
損益分岐点の計算とその活用方法(1)

▼損益分岐点は商売の基本

あらゆる商売の基本となるのは、やはり「いくら売ったらいくら儲かるのか」ということでしょう。経営者の皆さまは、だいたいその金額を体で覚えておられると思います。まさにそれが「損益分岐点」なのです。つまり、損益がちょうど0になる売上のことを指します。今回はこの損益分岐点の計算の仕方などについてお届けしたいと思います。

▼2種類の経費

損益分岐点の考え方の基本となるのが、固定費と変動費です。利益は「売上−経費」で計算されますが、その経費をさらに固定費と変動費に分けていきます。

固定費というのは、売上が増減してもその影響をほとんど受けず、だいたい金額が一定の経費のことです。例えば、地代家賃や保険料などが該当します。

一方、変動費というのは、売上の変動に比例して増減する経費のことをいいます。わかりやすい例では、材料仕入などが当てはまります。

▼損益分岐点を求めるためには

損益分岐点を計算するためには、経費を固定費と変動費に分けて、下記の算式で計算します。
【損益分岐点】=固定費/(1−変動費率)
*変動費率=変動費/売上高

例えば、A社の今月の売上が500万円、固定費が200万円、変動費が400万円だったとします。この場合今月は100万円の赤字です。ではいくら売れば、損益トントンになるでしょうか。

変動費率=400万/500万=0.8
【損益分岐点】=200万円/(1−0.8)=1,000万円

となり、売上が1,000万円で初めて損益0になります。
つまり、100万円利益を増やすためには、売上を500万円増やさなければならないのです。

▼売上も利益も同じなのに損益分岐点が違う理由

一方、B社の今月の売上は同じ500万、利益も同じ100万円の赤字ですが、固定費は400万円、変動費は200万円だったとします。この場合、同じように損益分岐点を求めてみると、

変動費率=200万/500万=0.4
【損益分岐点】=400万/(1−0.4)=6,666,666

となり、売上が約670万で損益0となります。
この場合、A社と同じ100万円の利益を増やすのに必要な売上は約170万円です。

このように同じ売上、同じ利益であっても、損益分岐点が同じになるとは限りません。
損益分岐点を求めてみることで、今までは見えていなかった自社の傾向が分かることもあります。

▼固定費と変動費の分け方

では、いざ自社の損益分岐点を求めてみようとしたときに、ふと立ち止まってしまうのが、やはり固定費と変動費をどう分けるか、というところでしょう。

分け方はいくつかあり、中にはエクセルで数式を組んで計算する、といったものもありますが、やはり簡単な方法が一番です。おすすめは、科目によって判断する方法です。

とは言うものの、実際のところ全ての経費を固定費と変動費に分けられるかというと、なかなかそうもいかないのが現実です。ある程度割り切って、変動費と判断できるもの以外は全部固定費ということでも構いません。固定費と変動費に分けることが最終目的ではありませんので、ここであまり時間をかけすぎないようにして下さい。

ただし、科目の既成概念にとらわれず、あくまで自社の実情に応じた判断をすることは必要です。
例えば、同じ給料という科目でも、歩合給なのかそうでないのかなどによって変わってきます。

次回は、損益分岐点の具体的な活用方法等をお届けします。

 

(担当:村田)

 

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