節税対策集108 2006.11.6
良い節税・悪い節税・普通の節税
▼節税 良い子・悪い子・普通の子!
私が子どもの頃は萩本欽一さんが全盛期で、チャンネルをひねればいつも出ているといった感じでした。
その欽ちゃん司会の番組で、「欽ドン!良い子悪い子普通の子」(月曜日9時フジテレビ)というのがありました。
一般の方からハガキでお題目を募集して、それをもとにお父さん役である欽ちゃんが3人の息子にネタをふっていくといった感じです。ヨシオは良い子なりの、ワルオは悪い子なりの、フツオは普通の子なりの受け応えをして、結構面白かったです。
さてここからが本題です。
実は節税にも、このように「良い節税・悪い節税・普通の節税」というのがあります。
▼良い節税の3ケ条
それでは「良い節税」とはどのようなものでしょうか。
私なりに節税3ケ条をまとめると、
第1条 資金不要
第2条 永久的な節税(利益の繰延対策ではないということ)
第3条 高い節税効果
すべてを満たすものはなかなか難しいかもしれませんが、例えば「資金不要」で「永久的な節税」対策としては、不良資産や不良債権の処理を税法の基準に従って、それぞれ「貸倒損失」や「固定資産除却損」に計上するようなことです。
これは資金が要らず、さらに「永久的に」税金が減るので効果的です。
300万円の不良資産があり、税法基準に従って「固定資産除却損」を全額計上できれば、300万円×40%(実効税率)=120万円の節税となります。
よくちまたに出回っている節税ネタは、大概が「永久的に」税金が減るのではなくて、利益を来年以後にずらす「利益の繰延対策」でしかありません。
つまり、今年は利益を圧縮して税金を減らせても、来年以後その繰り延べられた利益を計上しないといけなくなるようなものです。
これでは完全に節税できたとはいえませんよね。
▼他にもあるある、良い節税
他に良い節税を考えると、資金が必要ではあるが「節税効果の高いもの」というのもあります。
例えば「経営者退職金制度の活用」。
経営者が自身の会社から退職金をもらう形をとると、大きな節税効果が期待できます。
退職金を支払う法人側で多額の経費が計上できて、退職金を受け取る個人側でも税金が少なくなることが多いです。
他にも、永久的に税金が減る「税額控除の活用」や「消費税免税制度の有効活用」等が、良い節税の例として挙げられます。
▼なんで、そうなるの?(悪い節税)
逆に「悪い節税」ですが、これは「最終的に会社や経営者にお金が残らない節税」のことです。
よくあるのが、決算間際になって、「税金を払うぐらいだったら、×××」です。
×××には、豪華な車や無駄な交際費、過大な設備投資等が入ります。
他人事のように思われるかもしれませんが、長年決算対策で仕事をさせてもらっていると、悪い節税を実行されているケース結構あります。
冒頭の欽ちゃんの言葉を借りれば、「なんで、そうなるの?」と言いたくなります(笑。
▼節税は義務、納税は権利
最後に「普通の節税」ですが、これは特殊な節税対策等ではなくて、当たり前のことを当たり前に会計・税務処理するということです。
例えば、「役員報酬の適切な設定」や「税法基準にのっとった決算賞与の支給」といったことです。
こういったことで節税になったりするのですが、会計がブラックボックス化してしまっていたり、数ケ月遅れでしか試算表が出来上がらないといった会社では、この「普通の節税」ですら出来ていないことが多いです。
税金に振り回されることほど、悲しい人生はないと思います。
出来る節税対策をきちんと実行して、それでも出てくる税金には前向きに納税されることをお勧めします。
「節税は義務、納税は権利」です。
(担当:今村)
Copyright 2004-2005 All rights reserved By 今村仁税理士事務所
節税対策集に戻る
|